7月20日(水)、「きたかる」主催の「天丸山で満月を観る会」が開催されました。お月見といえば秋ですが、北軽井沢の秋の夜は肌寒い… 。夏になる前の満月をハイキングを兼ねて観に行ってみよう!という企画です。
そもそも、天丸山って、どこにあるのか、ご存知でしょうか?
「浅間牧場」の売店などのある入り口から丘を登り、2つ目の東屋のある先に、「浅間家畜育成牧場」の事務所や官舎などがあります。
そこから20分ほど、舗装の道路をくねくねと奥へと進むと、ぽっこりとお椀を伏せたような小高い山が現れます。ここが天丸山(標高1344m)です。
晴れていれば、正面にそそり立つような浅間山と手前に寄り添う小浅間山、鼻曲山から浅間隠山への連なり、遠くには草津白根方面まで、放牧地の向こうに360℃のパノラマが広がる絶景ポイントです。
ここで、ぽっかりと浮かぶ満月が見られたら、どんなに美しいでしょう!
…… というものの、実は、夜の天丸山に行くには、浅間牧場の許可が必要です。
牧場内は広く、夜は野生動物(シカ、イノシシ、クマなど)が活発に行動するエリア。万一のことも考えられますが、牧場に相談したところ、快くOKを頂き、牧場長さんとスタッフの方も同行してくださることに。
迎えた当日。
予報は曇りで開催が危ぶまれましたが、予定通り18:30に浅間牧場入口に集合。
前日には予定数内のお申込でしたが、直前にご希望者が増え、スタッフも含め総勢25名近くのグループに。
売店前から車を乗り換え(通常はこの先の車での立ち入りは禁止)、牧場事務所近くまで移動。ここで、場長の松村さんとスタッフの桑原さんにも加わっていただき、いざ、天丸山までのナイトハイクのスタート!
浅間牧場には、手前の丘陵エリアまで入ったことがあるだけ、という方も多くいらっしゃったので、松村場長が、施設を案内しながら、牧場の歴史や役割、ふだんの仕事内容などについて説明をしてくれました。
「浅間牧場って牛がいないじゃない?」という声をよく聞きますが、実は、一般に訪れて目が届くエリアは、800ヘクタールもある牧場のなかのごく一部。実際は、毎年460頭近い牛(酪農家からの預託牛)が、放牧地を点々としているのです。
今回は、そうした「実は地元の人もよく知らない」浅間牧場の姿を教えていただけた、貴重な機会となりました。
30分ほどで、天丸山の山頂に到着。
し・か・し……… !分厚く覆われた雲は晴れてくれそうにもありません。
月も星も見えず、すぐそこにあるはずの浅間山の山容も確認できず。参加してくださった方には、申し訳ない結果に。
ですが、ここでも松村場長が、楽しいお話で場を盛り上げてくださり、参加者の方も持参したお弁当を開いたり、情報交換をしたりして、夜の山でのひとときをそれぞれに楽しんでいました。
小一時間ほどの滞在のあと、帰りは車にて麓までお送りして解散。
あいにくのお天気で、意図した幻想的な風景には出合えませんでしたが、それでも皆さん、夜の牧場内の散策と、場長のお話に、満足してくださった模様。
参加してくださった方たち、松村場長と桑原さんをはじめ浅間牧場関係者の皆様、本当にありがとうございました。
ぜひとも秋に、リベンジ企画を行ないたいと思います!その際はこの「きたかる」ウェブ上でご案内しますので、楽しみにお待ちください。
「きたかる」編集部では、「こんな企画をやってほしい」「こんなところに行ってみたい」など、リクエストやご意見を募集しております。コンタクトページより、どしどしお寄せください。