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「うわー、いい顔してるね!」と見た人みんなが思わずニコニコしちゃう、明るい笑顔。
記念すべきリニューアル創刊号の「表紙の人」は、北軽井沢じまんの女性ハンター・武田つぐみさんです。
何年も狩猟経験のあるつぐみさんですが、実はこの写真で彼女の右手が握っているキジは、彼女の獲物ではありません。地元猟友会のSさんが、その日の朝に仕留めたキジを「ほら、これ撮影に使って」とわざわざ持ってきてくれたんです。「えー、でも自分で獲ったんじゃないし」とためらうつぐみさんに「いいからいいから!」とSさん。つぐみさんを自分の娘みたいに思ってるんでしょうね。
昔から浅間北麓では、狩猟はレジャーではなく食文化の一部。農作物を守るための害獣被害対策としても、大切な役割を担っています。猟友会が高齢化する中で、つぐみさんのような若いハンターはまさに救世主なんです。
「このキジ、仲間と分け合っておいしくいただきます!」と言っていたつぐみさん。ピカピカの笑顔の奥に、生命あるものへの敬意が潜んでいました。