5月22日、「きたかる」主催のイベント『摘み草の会』が開催されました。
摘み草で気をつけるべきポイント、いろいろ。
朝からぐーんと気温の上がった日曜日。絶好の摘み草日和です。土屋先生と参加者みなさんの簡単な自己紹介を終え、最初のエリアに向かう道すがら、大切な摘み草ポイントを教わりつつ歩きました。
1.疑わしきは採らない、食べない。
2.新鮮なうちに食べること。
教えを肝に銘じつつ、摘み草講座に聞き入ります。
フジのてんぷら、もみじの新芽のてんぷら、アカシアの花茶。
オオバギボウシ(ウルイ)は、葉の付け根に近い所を持ってゆっくり引っ張ると抜ける(抜ける内が食べ時)。
ツルリンドウや五味子の実は焼酎漬にすると美味しい(五味子はウォッッカ漬も美味)。
オカトラノオの葉っぱ、ハリギリの芽も食べられる。
参加者からの質問も飛び交います。
「カブレで気を付けるべき植物は?」
ウルシ科の植物で、ヤマウルシ、ツタウルシともに危ない。
ウルシのカブレは昔からで、炭にしたウルシを掘りごたつで使ったら入った人がカブレた…という事例もあるそうで(あな恐ろしや)。触れてしまったらゴシゴシせず、濡れたタオルで押し取るようにすると良いそうです。
※水場が近くにあれば、即座に洗い流すのが一番有効。
おいしいもの、薬効があるもの。
山は食材の宝庫です。
メープルシロップならぬ、もみじシロップの話題も出ました。
樹皮の厚さと葉の厚さで、木の持つ水分量を推し量るのだそうです(葉が厚いほど樹液は少ない)。
サトウカエデほど糖分を含みませんが、シラカバなんかも甘い樹液がとれます。
間違っても食べてはならぬのが、毒草で有名なトリカブト。
きれいな花が咲くのです。
ヨモギとトリカブトは新芽が似ているため、自信がない時は採らないこと、或いは揉んで匂いを確認する事を教わりました。
アケビ、山ブドウ、ウバユリ、ウコギ、ウスバサイシン。薬効のある植物名が並びます。
ハルジョオンや雪笹のおひたし、笹の葉のお茶、朴の木の朴葉味噌に、朴の葉寿司。
参加者からも美味しかったものの情報が寄せられ、キュウと胃が鳴りました。
行者ニンニクの名で有名なオゼビルや、タテシナショウマ、オオバコまで、どんどん出てくる植(食)物名。
改めて見回せば、山は食材の宝庫でした。
イベント終盤の質疑応答タイムも、活発な意見交換がなされ、切りも切らずに出てくる植(食)物名。2時間の開催時間では、みなさんの旺盛な知識欲には足らず、違う季節にも「摘み草の会」に参加したいと言って頂けました。
このイベントが、日々の摘み草のきっかけになりましたら幸いです。ご協力くださった土屋先生、参加して下さったみなさんに、お礼申し上げます。